パートから帰ってきて、荷物を置く間もなく冷蔵庫を開ける。娘はまだ部活から戻らない。夫は今日も20時過ぎになりそうだ。一人でメニューを考えて、一人で作って、一人で片付ける。「しんどい」と感じるのは、甘えなのだろうか——。
そう思ったことがある方に、まずお伝えしたいのです。しんどいのは甘えではありません。それだけのことをこなしているから、しんどいのです。
この記事では、以下のことをまとめています。
- 共働きの夕飯が「しんどい」と感じる、3つの本当の理由
- 「しんどい」と感じているのが自分だけではない理由
- 罪悪感を手放すための考え方のヒント
- しんどさを仕組みで減らす具体的な方法5つ
- 宅配食という選択肢について(種類と選び方の概要)
40代の私もパートから帰ってすぐ夕飯を作る日々に、「しんどい」と感じていた時期がありました。同じように感じている方は、決して少なくないのではないでしょうか。この記事が、少し気持ちを楽にするきっかけになれば嬉しいです。
「しんどいと感じること自体は、がんばっている証拠」です。そのうえで、気持ちを楽にするための考え方と、明日から使えるかもしれない仕組みをご紹介します。

パートから帰って「もう無理」と感じる夜、ありますよね。私も娘の部活帰りが遅くなった時期、本当にしんどかったんです。
共働きの夕飯が「しんどい」のは当たり前
まず最初に言わせてください。共働きで夕飯がしんどいのは、あなたの「要領が悪い」せいでも、「根性が足りない」せいでもありません。構造的に無理が生じている状況に、毎日向き合っているのです。
時間がない:仕事を終えてから「即キッチン」の現実
週3〜4日のパート勤務でも、帰宅してから夕飯を出せる状態にするまでには、献立を考える時間・買い物(あるいは在庫確認)・調理・盛り付けとそれぞれの工程があります。フルタイムで働く方であれば、帰宅が18時を過ぎることも珍しくありません。そこから1時間以上かけて夕飯を準備するとなれば、食卓に並ぶのは19時〜20時。娘の部活帰りや夫の帰宅時間とすれ違うことも多く、「いつ誰が食べるかわからない夕飯」を一人で作り続けることになります。
「時間があれば何とかなる」のに、その時間がない。それがしんどさの最初の根っこです。
体力がない:仕事疲れの体に「もう一仕事」が重なる
人間の体は有限です。仕事でエネルギーを使い切った状態で、さらに買い物・調理・後片付けという一連の作業をこなすのは、体力的に相当な負荷です。「夕飯を作る体力がない」のは怠けではなく、すでに一日分のエネルギーを使い果たしているサインです。
特に40代後半になると、20〜30代の頃と同じペースで動くこと自体が難しくなってくることも、多くの方が実感されているのではないでしょうか。体が悲鳴を上げているのに、それを「甘え」と片付けることはできません。
気力がない:「何作ろう」という献立疲れという見えない負担
調理そのものよりも、「今日は何を作ろうか」と毎日考え続けることが、実はじわじわと精神力を削っていきます。
SNS上でも「夕飯のメニューを考えるのが一番つらい」という声が多く見られます。意思決定の連続は脳を疲弊させる——これは心理学的にも知られていることで、仕事でも多くの判断をしてきた後に、さらに「今日の献立」という決断を迫られることの負担は、数字には出にくいけれどたしかに存在しています。
罪悪感がある:「ちゃんと作らなきゃ」という呪縛
しんどさをさらにしんどくしているのが、「ちゃんとした夕飯を作らなければいけない」という罪悪感です。市販の惣菜を買ったとき、レトルトで済ませたとき、「これでいいのだろうか」という気持ちが頭をよぎる。この罪悪感は、夕飯作りそのものよりも、精神的な消耗が大きい場合があります。
でも少し立ち止まって考えてみてください。その罪悪感は、どこから来ているのでしょうか。次のセクションで、一緒に考えてみましょう。
「しんどい」と感じているのはあなただけじゃない
自分だけが弱いのかな、と思ってしまうことがあるかもしれません。でも実際には、共働き家庭の夕飯事情は多くの家庭で課題になっています。
共働き世帯の家事負担——データが示す現実
総務省「社会生活基本調査」などの公的データによれば、共働き世帯であっても家事・育児の時間は依然として女性側に多く偏る傾向があることが示されています。「共働きなのに家事も私がやっている」という感覚は、多くの方が持つリアルな実感であり、特別なことではありません。
内閣府の調査でも、夫婦間の家事分担に関する意識と実態にギャップがあることは繰り返し指摘されています。「平等に分担できている」と感じている夫婦でも、時間の計測では実態が異なることが多いというデータもあります。
夕飯の負担は妻に偏りがちという現実
特に「夕飯を作る」という役割は、他の家事以上に妻側に集中しやすい傾向があります。夫の帰宅時間が遅ければ、子どもの夕飯のタイミングに合わせて母親が準備せざるを得ない。その結果、「帰宅したらすぐ夕飯を作らなければ」という状況が自然と生まれます。
これは夫が悪いというわけではなく、仕事の構造や家庭の状況が生み出している現実です。ただ、その現実のしわ寄せが「しんどい」という感覚として積み重なっていることは、正直に見ておく必要があります。
「手抜き」ではなく「仕組み化」という考え方
仕事では「効率化」「仕組み化」は褒められることです。同じことを毎日手作業でやり続けることより、うまくシステムを使って成果を出すことが評価されます。
でも、なぜか家事・料理になると「手を抜いてはいけない」という空気になりがちです。「毎日手作りが当たり前」という価値観が、しんどさに罪悪感を上乗せしています。夕飯作りを「仕組み化」することは、手抜きではなく、限りある時間とエネルギーを家族のために最適配分することだと、私は考えています。
罪悪感を手放すために知っておきたいこと
このセクションは、テクニックの話ではありません。気持ちの話です。何か行動する前に、まず考え方のゆとりを取り戻すことが大切だと思っているので、少しお付き合いください。
「手作り=愛情」という思い込みを見直す
「愛情のこもった手作り料理」という言葉は美しいのですが、それが「手作り以外は愛情が薄い」という誤読につながってしまうことがあります。でも本当にそうでしょうか。
疲れ果てて無表情でキッチンに立ち、義務感で作った料理と、体を休めてから笑顔で食卓を囲む時間と、どちらが家族にとって豊かでしょうか。料理の手間と愛情の量は、必ずしも比例しません。
子どもが求めているのは「手作り」より「一緒の時間」かもしれない
娘が14歳の今、部活で疲れて帰ってきたとき、彼女が求めているのは何かを食べること以上に、「ただいま」と言える場所があることではないかと感じます。食事が手作りかどうかよりも、食卓で少し話せる時間のほうが、子どもの記憶に残るのかもしれません。
もちろんこれは私の考えであり、すべての家庭に当てはまるわけではありません。ただ、「手作りでなければ」という重荷を少し軽くするための視点として、頭の片隅に置いておいていただけたら嬉しいです。
家族の健康は1食で決まらない(栄養は1週間単位で考える視点)
管理栄養士の方々がよく言うことがあります。「栄養バランスは1週間単位で考えればいい」と。今日の夕飯が冷凍食品やお惣菜であっても、翌日以降に野菜を意識した食事を心がければ、週単位では十分なバランスが取れることが多いとされています。
1食の「完璧さ」を追い求めるよりも、週全体として家族が健康的に食べられているかを意識する方が、長続きする食事管理につながります。今日しんどかったら、今日は楽をしていい。その代わりに、また元気な日に少し丁寧に作ればいい。そのくらいの気持ちで、自分を責めすぎないでほしいと思います。

私も最初は「市販のもので済ませた日」に罪悪感がありました。でも調べるうちに、余裕をなくして八つ当たりしたり笑えなくなる方が、家族への影響が大きいと気づいたんです。
しんどさを仕組みで減らす5つの方法
気持ちの話を先にしたのは、仕組みの話は「気持ちに余裕があるとき」に初めて使えるからです。罪悪感を少し手放した状態で、実際に使える方法を5つご紹介します。どれか一つでも「これならできそう」と思えるものがあれば十分です。
週1回の「作らない日」を決める
「毎日作らなければ」というプレッシャーを、まず構造的に取り除く方法です。曜日を一つ決めて、「この日は作らない日」とあらかじめ設定しておく。お惣菜を買う日、外食する日、デリバリーにする日——何でもいいのです。「今日はどうしよう」という判断から解放されるだけで、精神的な負担が大きく変わります。
冷凍食品・レトルトのストックを常備する
「何もないから作らなければならない」状態をなくすことが目的です。冷凍のうどんや炒め物セット、レトルトのカレーやスープ類を常に数種類ストックしておく。「今日しんどい」と思ったときに、ゼロから調理しなくて済む状態を作っておくことが大切です。
スーパーで買っておいた総菜を冷凍保存しておく、という方法もあります。週末に少し多めに買い物をして、平日に使いやすい状態にしておくだけでも、「いざという日」のお守りになります。
宅配食サービスを活用する
大きく分けると、冷蔵で届く「作り置きおかず系」、食材と調理レシピが届く「ミールキット系」、温めるだけの「冷凍弁当系」の3種類があります。それぞれ向いている状況が違います。
宅配食の3タイプ・どんな人に向いているか
- 作り置きおかず系:「調理したくないが、食卓にしっかりおかずを並べたい」方に。冷蔵で届く完成品のおかずを出すだけで夕飯になります。
- ミールキット系:「食材の下処理や買い物の手間を省きたい、でも少し調理したい」方に。15〜20分で調理できる形で届きます。
- 冷凍弁当系:「電子レンジで温めるだけで済ませたい日がある」方に。常温保存できるものもあり、ストック感覚で使えます。
詳しくは後のセクションで改めてご説明しますが、毎日使うのではなく「週1〜2回、しんどい日だけ使う」という活用の仕方が現実的です。
各サービスの詳細は、ツクリオ(旧つくりおき.jp)の口コミ・評判やシェフの無添つくりおきの口コミ・評判の記事で詳しく解説しています。具体的なサービスの比較は共働き夫婦のための宅配食ランキングをご覧ください。
「夕飯を丸ごと任せるのは気が引ける」という方には、大阪ガスの冷蔵おかず定期便FitDishのように、あと1品だけおかずを追加できるサービスもあります。冷蔵パウチを湯せんするだけなので、自炊と宅配食の中間のような使い方ができます。
また、「今日だけ何とかしたい」という方向けの選択肢については、共働きで夕飯が作れない日の対処法に詳しくまとめています。
家族で役割分担を見直す
夫に「夕飯を全部作って」と頼むのではなく、「この一つだけお願い」という方が動いてもらいやすいことがあります。たとえば「帰ってきたらご飯だけ炊いておいて」「娘の分だけお皿に盛っておいて」など、一工程を任せるイメージです。
14歳の娘であれば、ご飯をよそう、味噌汁を温める、食器を洗うといったことは十分できます。「やってもらう」という発想より、「この家の食事は家族みんなで回している」という感覚を少しずつ育てていくことが、長い目で見ると負担の分散につながります。
夫婦の状況はそれぞれ異なりますし、パートナーへのお願いの仕方は家庭によって違います。あくまで一つの考え方として、参考にしていただければ幸いです。
「完璧な夕飯」のハードルを意識的に下げる
「一汁三菜でなければ」という思い込みを手放すことも、立派な仕組みです。疲れた日は一汁一菜でいい。ご飯と味噌汁と市販の豆腐でもいい。子どもが好きなものを一品だけ作って、あとはレトルトや惣菜で補えばいい。
完璧な夕飯を作れる日に全力を出す。しんどい日は最低限に切り替える。そのメリハリをつけることが、毎日続けるための現実的な方法です。「しんどい日のゆるさ」を事前に決めておくだけで、精神的な逃げ場ができます。
2026年4月時点の情報をもとにご紹介しています。宅配食サービスの料金・内容は変更される場合があります。最新情報は必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。

宅配食は「手抜き」ではなく「時間の使い方の工夫」だと思えるようになるまで、私も少し時間がかかりました。でも今では、道具を上手に使っているだけだと自然に思えています。
宅配食という選択肢を、もう少し詳しく見てみる
前のセクションで少し触れましたが、宅配食サービスに興味を持たれた方のために、もう少し概要を整理します。押しつけではなく、「こういうものがある」という情報提供として読んでいただければ幸いです。
宅配食にはどんな種類がある?
大きく3タイプに分類できます。
冷蔵の作り置きおかず系:プロのシェフや料理人が作ったおかずが、冷蔵の状態で週1回まとめて届くサービスです。温めるか、そのまま食卓に並べるだけ。まるで誰かが「代わりに作り置きをしておいてくれた」感覚で使えます。品数をそろえることが苦手な方や、毎日バリエーションを考えるのが大変な方に特に向いています。
ミールキット系:下処理済みの食材と調味料がセットで届き、15〜20分の調理で完成するサービスです。「少しは料理したい、でも献立と買い物の手間を省きたい」という方に向いています。調理をすることで「ちゃんと作った」感が得られるため、罪悪感が気になる方にも選ばれています。
冷凍弁当系:1食分ずつ冷凍されており、電子レンジで温めるだけで食べられるサービスです。保存がきくため、「ストックとして使いたい日があったときだけ解凍する」という使い方もできます。
共働き家庭に向いている宅配食の選び方のポイント
選ぶときに考えておきたいポイントを簡単に整理すると、主に「家族の人数」「一週間のうちどの日に使うか」「子どもや家族に食の好みや制約があるか」という3点です。
たとえば、中高生の子どもがいる場合は量と食べ応えが重要になりますし、夫婦2人であれば2人前のプランが使いやすいです。宅配食の「選び方」全般については、別記事で詳しく解説していますので、ご関心があればぜひ参考にしてください。
また、子どもの食事についての心配がある方は、各サービスのアレルゲン情報や原材料表示を公式サイトで必ずご確認ください。
まずは「1回だけ試してみる」という発想
多くの宅配食サービスには、初回限定の割引や少量から試せるプランが用意されています。「ずっと使い続けなければいけない」ものではなく、「しんどい日の選択肢として持っておく」くらいの気持ちで試してみることが、無理のない始め方だと思います。
親の食事のことも気になっている方には、高齢者向けの宅配弁当という選択肢もあります。よろしければ共働きで親の食事も心配な方の選択肢もあわせてご覧ください。
まとめ:しんどい時こそ「頑張らない仕組み」を
この記事でお伝えしてきたことを整理します。
この記事のポイント
- 共働きの夕飯がしんどいのは、時間・体力・気力・罪悪感の複合的な負荷が原因であり、甘えではない
- 公的統計でも、共働き世帯での家事負担は女性側に偏る傾向があることが示されている
- 「手作り=愛情」の思い込みを見直し、罪悪感を手放すことが最初のステップ
- 仕組みで減らす方法は「作らない日を決める・ストック常備・宅配食の活用・役割分担・ハードルを下げる」の5つ
- 宅配食は毎日使うものではなく、「しんどい日の選択肢」として持っておく使い方が現実的
大切なのは、一つひとつを完璧にこなすことではなく、自分が倒れないようにすることです。夕飯を頑張りすぎて、笑顔がなくなってしまったら、それは誰にとっても本意ではないはずです。
まずは情報を集めるところから始めてみてください。宅配食についてもっと詳しく知りたい方は、各サービスの公式サイトや、以下に紹介する記事が参考になると思います。
「宅配食って実際どんなもの?」と気になっている方は、まずは公式サイトでメニューや料金を確認してみるところから。定期縛りなし・LINEで手続き完結のサービスもあります。
※2026年4月時点の情報です。料金・キャンペーンの最新情報は公式サイトでご確認ください。
無添加にこだわりたい方は シェフの無添つくりおき も。まずはワンコインで試したい方は コープデリのおためしセット もあります。

一人の主婦として、同じ悩みを抱える方に伝えたいのは「しんどい時は頼っていい」ということです。頑張れない日があっていい。道具を使うことは、あなたの工夫です。
あわせて読みたい
- → 共働き夫婦のための宅配食ランキング(各サービスの比較・選び方の総合まとめ)
- → 共働きで夕飯が作れない日の対処法(「今日どうしよう」の具体的な選択肢6つ)
- → ツクリオ(旧つくりおき.jp)の口コミ・評判(作り置きおかず系の代表サービス詳細)
- → シェフの無添つくりおきの口コミ・評判(無添加にこだわった作り置き系の詳細)
- → 共働きで親の食事も心配な方の選択肢(自分の家庭と離れた親、両方の食事を考えたい方へ)
共働きの夕飯に関するよくある質問
- 共働きで夕飯がしんどいのは甘えですか?
- 甘えではありません。仕事・家事・育児の複合的な負荷が一人に集中している状況で生まれる、自然な限界感です。しんどいと感じること自体は、それだけのことをこなしているサインです。一人で抱え込む必要はありません。
- 夫が夕飯の準備をしてくれない場合はどうすれば良いですか?
- 「夕飯を全部作って」と頼むのではなく、「帰ってきたらご飯だけ炊いておいて」「お皿に盛るだけお願い」など、一工程だけを具体的に依頼する方が動きやすいことがあります。夫婦の状況はそれぞれ異なりますので、これが正解というわけではありませんが、小さい依頼から始めてみることがきっかけになる場合もあります。
- 宅配食は毎日使わないといけませんか?
- そんなことはありません。週1〜2回、「しんどい日だけ使う」という使い方が最も現実的です。毎日使うことを前提にしたサービスもありますが、多くは休会・解約が比較的簡単にできます。「いざという日のストック」感覚で使える冷凍タイプもあります。
- 宅配食は子どもに食べさせても大丈夫ですか?
- サービスによって対象年齢・アレルゲン情報・原材料の確認方法が異なります。利用前に必ず各サービスの公式サイトでアレルゲン情報や対象年齢の記載を確認してください。詳しくは各サービスの紹介記事も参考にしてください。
- 共働きの夕飯で一番大変なことは何ですか?
- SNS上の声や各種調査では、調理そのものよりも「献立を考えること」が負担として挙げられることが多いようです。毎日の意思決定の連続が精神的な疲弊につながる、という声がよく見られます。「何を作ろうか」という判断疲れを減らすことが、しんどさ軽減の大きな鍵になります。
- 宅配食の利用料金は月額いくらくらいかかりますか?
- サービスの種類・利用頻度によって大きく異なります。週1〜2回の利用であれば月5,000〜15,000円程度が目安となる場合が多いですが、詳しくは各サービスのレビュー記事をご覧ください。また料金は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。


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